幻冬舎ルネッサンス新社と契約
23歳の時、自作小説の書籍化を決める
以前から小説投稿サイトに小説を投稿していて、pixivでは計ウン十万文字程度、累計閲覧数が一万程度でした。そこで、実際に作品を「本にしたい」と思い、書籍化できる出版社を調べてみました。
すると「幻冬舎ルネッサンス新社」という出版社を見つけました。
この「幻冬舎ルネッサンス新社」という会社は「株式会社幻冬舎」のグループ会社で、従来のように何かコンテストに参加して結果が出ていなくても書店に並ぶような本にしてくれるところで、早速連絡(メール)をしてから大阪の本社でお話を聞きに行きました。
現場では、いくつかの資料を見ながら実際に「本」を作る為には「どんな工程を踏まなければいけないのか」を教えてくれました(後日、具体的に本になる流れとして簡単なスケジュール等表をいただきました)。
又、自分の場合は事前に作品自体を投稿サイトに載せてあったので、こちらを既に見てもらい、それをもとに作品講評をしていただきました。
作品講評については、まず良いところも悪いところも書いてありました。
自分の場合は半分以上が良かった点が書かれてあったので素直に嬉しかったです。
そして、何より自分が「どういう作品が売れるか」研究と考えをもとに作った作品なので、そこを評価してくれたことに感動しました。
例えば、実際に書いている作品はシリアスな部分が多めなので、その分しっかりと甘いシーン等も加え、若年層向けにちなんで主人公を幼く設定したり、人間味のあるシーンを多く取り入れたことで読者との共感を狙ったようなことがそのまま書かれていました。
しかし、その反面、文面の稚拙さ拙い表現などがを取り上げられました。
確かに指摘されたところを見るとおっしゃる通りで、「一度も誰かに添削されずにマイペースに小説投稿をしていたあだが出てしまったな」という感じでした。
最後には更に作品としてレベルアップが出来ることも書かれてあり、実際に作品に触れてくれた方が感じてくれたのであろう、「テーマも良く、実力もあるため、編集担当と共に作品を磨き上げていきたい」と言ったポジティブな面もうかがえました。
そして、出版するにあたり肝心な「料金」の話になりました。
はじめ、自分は実際に書店に置かれるものを予定していたのですが、それだと近場の書店数か所に本が置かれるだけでも、どうやら「最低300万はかかる」らしく、正直に驚きました。
残念ながらその日は持ち合わせがなく、かつ借金をするわけにもいかなかったので、せっかくお時間を頂戴したにも関わらず契約を断り、帰宅しました。
しかし、後日連絡がありまして、「電子書籍だったらその約半分の額で作成が可能」と連絡が来ました。
しかしながら、この時は年齢も23歳と大学を卒業したてで右も左も分からないような奴でした。向こうも、もしかしたら「何も知らない坊が、鴨が葱を背負って来た」と思っていたかもしれません。直接話を聞きに行った身で申し訳ないのですが、内心「言いくるめてきてるかな?」と思ったくらいです。
しかし、上記にも書いた「作品講評」がとてもしっかりしており、一度も誰かに添削をしてもらったことのない自分からしたら、それは貴重なもので、帰りの電車内で何度も読み耽ったくらいでした。
だからこそ、最後にはその自分に理解のある気持ちを信じて付いていこうと決断しました!
契約を承諾してから、数日後にその「スケジュール表」や「契約書類」が家に届きました。
発送された契約書は、恐らくどこの出版社でも同じようなことが書かれてあると思います。「発売前に他の出版社と契約してはいけない」とか「費用をいついつまでに支払う」とか「暴力団員やその類に所属しない」とか、著作権についても書いてありました。
又、「スケジュール表」は以下、こんな感じでした。
契約1年目 特に作業なし(お金振り込み)
契約2年目 1回目の原稿の編集提案と作成「編集のご提案」(お金振り込み)
契約3年目(4~6月)2回目の原稿の編集 表紙デザインのイラストレーターの選
定・ご依頼 タイトルの提案から、タイトルの決定、表紙デ
ザインの決定
(6月)確認・校正(改稿した原稿を外部校正者と共有、表記や細部をチ
ェック」(お金振り込み)
(7月)校正入り原稿 確認、改稿(修正) ※最終確認
(8月)入稿データ作成
以上です。 結構簡単な感じです。あと、自分は最長の3年契約なだけあって、最初の1年目は本当にやることがありませんでした(笑)
実際に行ったスケジュールは、また後日公開したいと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
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